福島県サッカーを振興 Jヴィレッジ再開見据え、県と各団体が連携

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 県は、トレーニングセンターとして復活させるJヴィレッジ(楢葉、広野町)の2019(平成31)年の全面再開を見据え、同施設を拠点にした本県サッカー振興に向け、日本サッカー協会(JFA)や県内サッカー関係者との連携体制をつくる。15日に県庁で初会合を開き、選手育成やサッカーを通じた地域振興に関する協議を始める。

 県サッカー協会やJFAの育成機関「JFAアカデミー福島」、J3の福島ユナイテッド、Jリーグ参入を目指すいわきFCなどの関係団体と連携。震災前はJヴィレッジを拠点に活動し、静岡県御殿場市に拠点を移しているJFAアカデミー福島の帰還を見据え、アカデミー出身者によるサッカー教室の開催などで選手育成や競技力向上を目指す。また福島ユナイテッドといわきFCの2チームの相乗効果により、県内の地域振興につなげる考えだ。

 Jヴィレッジは東京電力福島第1原発事故後、同原発の廃炉に向けた対応拠点化した。県は、全天候型練習場や宿泊棟を新設して18年7月に一部再開、19年4月に全面再開する計画だ。

 アカデミー福島を巡っては、JFAが将来的にJヴィレッジに活動拠点を戻す方針を示しているが、具体的な時期は明らかにしていない。アカデミーは県の双葉地区教育構想の一環で06年に設立。広野中、楢葉中、富岡高、ふたば未来学園高と連携したサッカーのエリート教育が行われている。昨年度までの卒業生は109人(男子64人、女子45人)で、海外リーグやJリーグ、なでしこリーグで活躍するなど競技力をけん引してきた。

 しかし、アカデミーと連携してきた富岡高が来春で休校になり、アカデミーの在校生の中には本県での生活を経験した生徒がいないなど、震災から5年8カ月がたって状況は変化している。県は本県とのつながりを途絶えさせないため、Jヴィレッジの再整備と併せ、アカデミーの円滑な帰還も進める。