譜代大名・阿部家を紹介 徳川恒孝氏ら講演、白河で公開講座

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「徳川家最古参の譜代大名阿部家と徳川幕府」をテーマに語り合う(右から)植村氏、阿部氏、徳川氏

 白河市文化講演会「江戸幕府と白河藩」は13日、同市の白河文化交流館コミネスで開かれた。「徳川家最古参の譜代大名阿部家と徳川幕府」をテーマにした公開講座では、白河藩などを治めた阿部家の歴史や徳川家との間に築かれた厚い信頼関係について、聴講者が知識を深めた。

 公開講座には徳川宗家18代当主で徳川記念財団理事長の徳川恒孝(つねなり)氏と白河藩阿部家22代当主阿部正靖氏、白河鎮英魂保存会員で白河高教諭の植村美洋氏が登壇。漢字文化振興協会常務理事事務局長の白石宗靖氏が司会を務めた。

 植村氏は2代忠秋をはじめ、計6人の老中を輩出した阿部家について「徳川家に最も深く関わり、幕府を支えた大名」と評価。三方領地替えで忍(おし)(埼玉県行田)藩から1823(文政6)年に白河藩主となった10代正権(まさのり)のエピソードなどを披露した。阿部家は幕末まで白河藩を治めた。

 老中を務めた6人のうち、忠秋は「鎖国」、16代正外(まさとう)は「開国」に携わった。徳川氏は「江戸時代に『鎖国』という言葉はなかった。幕末には、中国や欧州など問題も多く、戦争の状況などについてはかなりの情報を得ていたはず」と明かした。

 また阿部氏は、忠秋の祖父に当たる正勝と徳川家康との関係を紹介。家康が織田家や今川家の人質となった際には「同じかごに乗って出た」と2人の深いつながりを示すとともに「正勝と家康、忠秋と家光は『竹馬の友』だった」と祖先に思いをはせた。

 文化講演会は、コミネスの開館を記念して開催。福島民友新聞社、漢字文化振興協会、徳川記念財団の主催、コミネスの共催、白河信用金庫の特別協賛、桜交通の協賛。