【Visit Fukushima知恵を拝借 若松市とANA総研編】詳しい情報欲しい

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通訳としてフランス人バイヤーに会津漆器を紹介するアンヌさん(左)=会津若松市・福西惣兵衛商店

 会津若松市は、県内観光地に先駆けて外国人旅行者の誘客に力を入れてきた。会津の観光や地場産品の情報発信を強化するため、欧州トップクラスの日本学研究施設「アルザス・欧州日本学研究所」(フランス)の研修生ブレテズ・アンヌさん(30)の研修を受け入れている。

 市と連携協定を結ぶANA総合研究所(東京)との共同事業。10月から1カ月ほど、官民一体で会津の魅力を欧州に広め、訪日旅行客の誘客や観光素材の発掘を狙う。アンヌさんは会津での体験をSNS(会員交流サイト)で欧州に発信し、外国人目線の環境改善も市に提案するなど積極的だ。

 「美しい自然、長い歴史、伝統工芸とおいしい食べ物がある。外国人にとって会津はとても魅力的」。アンヌさんは約1カ月の研修を振り返る。
 観光名所の鶴ケ城や温泉地、会津漆器の工房や漆器店、会津清酒の酒蔵を訪ね、稲刈りも体験するなど魅力を味わった。さらにフランス人バイヤーの通訳を務め、実際に外国人旅行者の案内役も精力的に担った。

 「訪ねる側」と「受け入れる側」を体験したアンヌさんは、(1)外国語に対応できない言葉の壁(2)外国語表記案内看板の少なさ(3)外国人向けのパンフレットの内容の不十分さ―の改善が誘客促進の近道と指摘する。

 県内でも先進的なイメージがある観光地だが、漢字表記の看板が読めず道に迷ったことがあったというアンヌさんは「共通のロゴマーク掲示で店を紹介しては」と提案する。

 看板やパンフレットは簡単な説明がほとんど。興味があっても、それ以上誰にも聞けなかったという。実際にアンヌさんが外国人旅行者から詳細を知りたいと質問を受けることもあった。そこで「内容を詳しく知りたい外国人向けのパンフレット作成」も提案する。

 アンヌさんはフェイスブックで欧州に会津の情報を発信、日に日に反響が増した。フェイスブックのタイトルは英語で「日本の田舎の美しさ」と名付けた。17日に研修を終えるが、今月下旬からフランスで行われるイベントで会津漆器などを販売する。「会津にある本物の日本文化を紹介したい」