目視で凍土壁「凍結」確認 第1原発・作業公開、効果明示へ

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 資源エネルギー庁は21日、東京電力福島第1原発の汚染水対策の一つで1~4号機周囲の地中を凍らせる「凍土遮水壁」で、一部の地面を掘削し、目視で凍結状況を確認する作業を報道陣に公開した。地面を約1.2メートル掘った現場では、地中の水分が凍結し、厚さ約2メートルの氷の壁ができていた。同庁と東電は年内にも凍結温度や地下水のくみ上げ量などデータをまとめ、原子力規制委員会に明確な遮水効果を示したい考え。

 線量が比較的低い4号機南側の一部のコンクリートと断熱材を剥がし、地面を掘削した。地中に埋め込まれた凍結管脇の深さ40センチで、温度はマイナス10.3度を観測した。地表付近は白く霜が付いていて、ハンマーでたたくとカンカンという音が鳴る程度まで固まっていた。

 規制委は、凍土壁の海側(東側)の効果を確認した上で、山側(西側)の全面凍結の可否を判断する方針で、東電は必要なデータを示せていない。東電は、凍土壁の海側部分は地表付近を除き全面凍結したとしており、山側の凍結を段階的に進めている。凍土壁は完成すれば、1日当たり約200トンある地下水の流入量を150トン以下に減らせるとみている。

 同日、高木陽介経済産業副大臣が現地を視察した。高木氏は「凍っていることが確認でき、海側は成功したといえる。山側についても速やかに凍結したい」と話した。