磐城高生、防災の大切さ訴えたい 「世界津波の日」サミット参加

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津波ハザードマップとその活用について発表する菱沼さん(左)と斎藤さん

 「津波はあっという間に全てをのみ込みます」。東日本大震災による津波被害の教訓を伝えようと、国内外の高校生が参加して25、26の両日に高知県で開かれる「『世界津波の日』高校生サミットin黒潮」に、磐城高天文地質部の2年生2人が参加する。部長の菱沼美咲さん(16)は「震災の経験、防災の大切さを訴えたい」と力を込める。

 サミットは「世界津波の日」の啓発イベントの一環として初めて開かれ、日本を含め30カ国の約360人が参加する。研究発表やフィールドワークなどを行い、津波の脅威や防災に関する知見を共有する。

 「避難を迅速かつ安全に行うことで人的被害が抑えられるのではないか」。磐城高の生徒は震災後、いわき市の沿岸部を歩き、被害状況の聞き取り調査を行った。集めた約600人分のデータと、被害のあった地区の都市構造を分析。同市四倉町を対象に、安全な避難場所と避難時間を導き出したマップを作り上げた。

 菱沼さんと一緒にサミットに出席する部員の斎藤遥香さん(17)は「震災当時から続けてきた先輩たちの研究成果を発表したい」と話す。2人はマップについて紹介するとともに、被害軽減に役立ててもらおうと、2人で考えた標語「高台へ、まず逃げる、戻らない、協力して、避難を促す、命を大切に」を英語で紹介する。「前もって知っていれば助かる命はたくさんあるはず」と被害軽減への思いを語った。