津波警報...教訓生かし高台へ 福島県沿岸部、声掛け合い避難

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 早朝に本県を襲った大きな揺れと直後に出された津波警報。22日午前6時前に発生したマグニチュード(M)7.4の地震に、「東日本大震災を思い出した」と話す住民も。交通網は乱れ、建物の損壊など被害も出た。本県沿岸部では、近所同士が声を掛け合い高台に避難するなど、教訓を生かす動きもあった。

 震災による津波で被害が出たいわき市久之浜町南町。高齢者などが助けを求める場合、住宅の玄関に、事前に配布された赤いタオルを掛け、逃げ遅れたことを知らせるなど災害時の対応を決めていた。幸いにも逃げ遅れた人はおらず、坂本光弘区長(69)は「住民同士が声を掛け合い、迅速な安否確認と避難ができた」とほっとした表情を見せた。

 同市平下高久にある養護老人ホーム「いわき市徳風園」は震災後に作成したマニュアル通りに入所者88人をマイクロバスや職員の車に乗せて避難所まで運んだ。同市小名浜の三崎公園や同市四倉町の大浦小には多くの市民の姿があった。子どもに促され公園に来たという女性(43)は「息子が保育園の避難訓練を思い出し、逃げようと言ってくれた」と語った。

 広野町の松本登志枝さん(57)は義母(89)を連れて公民館に避難。「いざという時に備えてすぐに動かなければと思った」と話した。相馬市尾浜に住む安良美佐子さん(72)は震災時と同じ高台の公民館に身を寄せた。「震災の経験から『何よりも避難』と思った」

 「津波避難ビル」に指定されている、いわき市錦町の錦東小に避難した中島麗子さん(73)はリュックを背負ってきた。「避難訓練を思い出し、薬や衣類をバッグに詰め込んだ」と地震後の行動を振り返った。