1200年の「絆」確認 奈良・喜光寺で会津漆器の歴史、現状紹介

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会津と奈良の漆器などについて語り合う(右から)貝沼さん、阪本さん。左は高次副住職

 会津と奈良の交流を深めるイベント「くう・みる・まなぶ~漆と会津の新米の宴(うたげ)」が23日、奈良市菅原町の喜光寺で開かれた。関西一円から約100人が参加し、会津へ思いをはせた。

 奈良で法相宗を学び、会津など東国で仏教を広めた平安時代初期の僧・徳一(とくいつ)を縁に実施。徳一を研究する同寺の高次喜勝(きしょう)副住職らでつくる「奈良と会津1200年の絆実行委員会」が主催、本県の「会津と奈良いにしえの絆継承委員会」が後援、JA会津いいで姥堂農事組合長OB会などが協力している。

 イベントでは、会津塗の商品開発に取り組む貝沼航(わたる)さん、奈良の漆芸家・阪本修さんが、それぞれ地元の取り組みなどを講演し、その後、対談した。2人は漆器に関する基礎知識や、共に漆器製作が盛んな会津と奈良での現在の取り組みを紹介。漆器の販売額が最盛期の約7分の1となり、原料となる国産漆も希少となるなど、厳しい環境の中で産地同士の連携の重要性を語り合った。

 このほか、昭和初期まで会津で活動していた、塗りわんなどの原型を作る木地師の生活を再現した映画「奥会津の木地師」が上映された。昼食では、会津漆器も使って、会津の郷土料理「こづゆ」や会津産コシヒカリが振る舞われた。漆器や柿、新米の販売も行った。

 「奈良と会津1200年の絆実行委員会」は復興支援活動から誕生、2014(平成26)年からシンポジウムなどを開催してきた。来年にも会員組織を発足させ、一過性でない恒久的な両地域の交流・発展を目指していく。