夜ノ森駅のツツジ伐採へ 富岡町が容認、根残し再生に望み

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 JR常磐線の夜ノ森駅(富岡町)構内にある町の花・ツツジをJR東日本が全て伐採して除染工事を進める計画について、町は24日、JR側の計画を容認することを明らかにした。ツツジや土壌の放射線量が高いことから計画を受け入れる。町が郡山市で開かれた町議会全員協議会で説明した。

 一方、計画ではツツジの伐採後も根は10センチほど残す。根にわらをかけて養生し、根から生えた枝を育てるほか、ホームに面する部分にツツジを植樹できる花壇スペースを設ける方針。

 夜の森の桜並木と並ぶ町のシンボルとして町民の思い入れが強いことから、町は時間をかけて再生を目指す考え。

 町は10月の町議会全員協議会でJR側が除染工事でツツジを全て伐採する方針であることを示したが、町議から「町のシンボルを撤去すべきでない」などの反対意見が相次いだ。その後、町はJR側と撤去せずに残す可能性を模索しながら、ツツジや土壌の放射線量を調べたところ、ツツジと土壌ともに1キロ当たり数万ベクレルに上ったことが分かった。

 ツツジの除染方法がまだ確立されていないほか、線量が高いため、町は別の場所に移植することも困難と判断した。これを受け、JR側は今月中に同駅の除染工事に着手する予定。町によると、根から育つツツジは開花まで最低5年程度はかかるという。

 伐採に反対していた町議からは「まだ残してほしい気持ちを持つが、町執行部の判断に任せるしかない」「根から出てくる新しいツツジが30~50年後にきっちりとした(花を咲かせる)状況になってくれれば」などの意見が出た。