「放射能学ぶ機会を」 国際フォーラムでベラルーシ訪問団報告

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ベラルーシの放射線教育などを説明する鈴木さん(右から2人目)ら

 チェルノブイリ原発事故で被災したベラルーシを今夏に訪問し、放射線対策などを学んだ「日本・ベラルーシ友好訪問団2016」の浜通りの高校生17人は26日、広野町で訪問成果を報告、本県復興への思いを胸に同国で学んだ成果や復興に向けた提案を国内外に発信した。

 成果報告は、広野町で開かれている国際フォーラムの席上、行われた。生徒は相双といわき市の2チームに分かれて発表。相双チームは同国ミンスク州の国立子ども教育保養センター「ズブリョノク」での経験、いわきチームは同原発事故の汚染被害が大きかったゴメリ州ホイニキ地区などの研修成果を説明した。

 このうちいわきチームは、ベラルーシが日本より放射線教育が進んでいる現状や、ホイニキ地区の放射線量が日本より低い状況などを報告。「日本の子どもも放射能について身近に学ぶ機会が必要」などと提案した。

 楢葉町出身で、いわき市で生活する鈴木洋佑さん(16)=磐城高2年=は放射線教育について発表し、「国内外の研究者らに自分たちが伝えたことを実現性の高いものに変えてほしい」と述べた。さらに「今回の経験を通じ、楢葉町を復興して活気づけられる町にしたいという思いが強まった」と充実感をにじませた。

 廃炉作業を巡る情報発信などに取り組むAFW代表の吉川彰浩さんは生徒の報告を聞き、「復興に向けて自分たちもまだまだやれることがあり、もう一度頑張ろうという力をもらえた」と述べた。

 訪問団は7月20日~8月4日、ベラルーシを訪れ、現地の高校生らと交流したほか、現地の放射線対策などを学習。チェルノブイリ原発事故から30年を経た現地で、古里再生へのあるべき姿を探った。