地域で教育・生活支援を 郡山で貧困シンポ、実例基に解決策提案

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子どもの貧困解消に向けた解決策などを提案した討論

 日本の子どもの6人に1人といわれる「子どもの貧困」の解決への手掛かりを探るシンポジウムが29日、郡山市で開かれた。貧困家庭を支援している団体が事例発表やパネル討論を行い、「貧困の連鎖」を断ち切るため、教育・生活支援の充実に取り組む重要性を提言した。

 全国子どもの貧困・教育支援団体協議会の主催で約70人が出席。パネル討論では大橋雄介氏(NPOアスイク代表理事・宮城県)を司会に、山下仁子氏(NPOビーンズふくしま・福島市)、江川和弥氏(NPO寺子屋方丈舎理事長・会津若松市)、富良謝(ふらしゃ)睦氏(伊達市・国見町教育委員会スクールソーシャルワーカー)、遠野馨氏(NPOしんぐるまざあず・ふぉーらむ福島理事長・郡山市)が意見交換した。

 4氏は支援の実例を基に課題を指摘し、解決策を提案。山下氏は貧困家庭への訪問支援事業(アウトリーチ)から「助けを求められない子どもは大勢いる。アウトリーチだから見える実情もあり、(事業を担う)アウトリーチャーの育成に力を入れてほしい」と語った。「子ども食堂」に取り組む江川氏は「NPOや社会福祉協議会などが横につながりながら、どう連携して社会で引き受けていくかという議論を積極的にすべき」と述べた。

 一方、富良謝氏は「高校に行って就職することが大事」とした上で「定時制高校に寮があれば3食食べられるし衛生的な生活もできる」と提案。遠野氏は近隣住民との関わりが疎遠になっている現状を課題に挙げ「関係性の貧困もある。自分たちでできることから変えていくことが重要」とした。