福島県沖の魚...ストロンチウム濃度は「ほぼ1ベクレル未満」

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 水産研究・教育機構は29日、本県沖の魚の放射性ストロンチウム90の濃度について「原発事故前の濃度に近いレベルで推移している」との評価結果を公表した。同日、いわき市で開かれた県漁連組合長会議の席上で示した。

 ストロンチウムの測定は、原発20キロ圏内外の海域で、2011(平成23)年4月21日にマダラの調査から始まり、シロメバルやムシガレイ、マアナゴなど、今年4月までに、39匹を調査。11年12月21日にシロメバル1匹から1キロ当たり1.2ベクレルが検出されたほかは、全て1ベクレル未満だった。同機構は測定の結果を踏まえ、「多くの魚が原発事故前の水準である1キロ当たり0.046ベクレルに近い濃度だった」と分析している。

 同機構によると、ストロンチウム90は放射性物質の中でも比較的長い約29年の半減期や、カルシウムに似た性質を持つことから、魚への汚染が懸念されており、継続的な測定を重要視したという。

 福島第1原発事故により海に放出されたストロンチウム90はセシウム137の100分の1程度と考えられており、海水中のストロンチウム90濃度は、事故後間もなく、海水による希釈で事故前のレベルに下がった。

 同機構はこれまでの調査で、本県産の魚に含まれるストロンチウム濃度は、セシウム濃度の1割を大きく下回ると推定していた。