廃炉ロボで復興へ 福島・楢葉で初の大会、福島高専生『優勝目指す』

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自作のロボット「Hairon(ハイロン)」を手にコンテストへ意欲を燃やす(右から)小松さん、糸井さん、根本さん、佐々木さん

 東京電力福島第1原発の廃炉を担う人材育成に向け、楢葉町の楢葉遠隔技術開発センターで3日に初めて開かれる「第1回廃炉創造ロボコン」に、本県から福島高専(いわき市)のチームが出場する。

 放射線量が高く、人が近づけない第1原発の現場に適用するため、ロボットの遠隔操作が義務付けられ、高い技術力が試される。同チームの学生は初代王者を目標に「将来、廃炉に関わっていく一歩にしたい」と意欲を燃やす。

 チームはいずれも、いわき市出身で機械工学科4年の糸井雄祐さん(19)小松誠司さん(19)根本晃成さん(19)佐々木和仁さん(19)の4人。「開催地として優勝を目指す」と佐々木さんは力を込める。

 自作ロボットは幅60センチ、長さ45センチ、高さ32センチ。主にアルミ製で「Hairon(ハイロン)」と名付けた。「廃炉のマイナスイメージを拭う、かわいいものにしたい」との思いを込めた。

 競技は、第1原発の過酷な作業環境を想定し制約が課される。暗い視界や、モニター越しで操作しなければならない。高線量の影響を想定し、カメラや半導体機器は原則5分間しか動かせないとの難問もある。放射線を遮る技術を工夫すると審査員に時間延長を認めてもらえるため、腕の見せどころだ。

 同チームは、テニスラケットなどで使われる炭素繊維強化プラスチックに銅を混ぜた板を作り、ロボットのカメラを覆うアイデアに活路を見いだした。

 同チームは、ロボットに重さ5キロの荷物を積んで階段を上り、2階に降ろし戻る課題を選び6月に開発を始めたが、9月の現地学習会で階段の傾斜や荷物の形を確かめ、戦略の練り直しを迫られた。製作の中心を担った糸井さんは「廃炉現場ではロボットを作った人と操作する人は別。操作がしやすくなるように設計を心掛けた」と振り返る。