「広野の防災緑地」完成 堤防と多重防御、7日から一般開放

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 東日本大震災の津波で被災した広野町の沿岸部に、県が整備してきた「ひろの防災緑地」が完成した。広野、いわき、相馬、新地4市町の10カ所に計画されている防災緑地のうち、完成は初めて。盛り土でかさ上げして一体的に復旧させた県道広野小高線(通称・浜街道)と合わせ、7日から一般利用を始める。現場が1日、報道陣に公開された。

 広野町では震災で約9メートルの津波が観測された。町は浅見川と北迫川に囲まれた沿岸部のJR広野駅東側地区を復興拠点と位置付けて再開発計画を進めており、防災緑地などの完成で防災力の向上が期待される。

 防災緑地は延長2キロで、面積が10.7ヘクタール。沿岸部を10.7メートルの高さにまでかさ上げした。3月には地域住民らが協力して斜面に約6万本のクロマツや広葉樹を植えた。幅は50メートルで、太平洋を望む遊歩道も備える。

 震災前より2.5メートル高くした8.7メートルの堤防も10月に完成した。津波に備えた多重防御の対策を取り、堤防と内側にある防災緑地が共に津波の威力を弱め、避難までの時間を稼ぐ狙いがある。防災緑地と浜街道、堤防整備を合わせた総事業費は約117億7000万円。