「だまされない」8割過信 なりすまし詐欺被害者アンケート

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 手口多様化「知らず」

 県警は30日、家族などのふりをして現金をだまし取る「なりすまし詐欺」の被害者33人に対するアンケート調査の結果を公表した。詐欺被害者の88%が「だまされることはないと思っていた」と回答し、なりすまし詐欺について知っていながら被害に遭うケースが大半であることが浮き彫りとなった。

 県警は調査結果を基に、被害が目立つ高齢者などに「自分自身が被害に遭う可能性がある」と啓発を強め、詐欺の手口などの広報も充実させる。

 調査結果によると、被害者のうち、なりすまし詐欺について「まったく無関心だった」のは9%。「だまされるかもしれないと思っていた」と回答した被害者も1人いた。なりすまし詐欺が多発していることについては97%が知っていると回答した。

 詐欺の手口については、「オレオレ詐欺」については93%が知っていたのに対し、近年被害が目立つ架空請求を口実とした手口を知っていたのは27%、融資保証金を口実として現金をだまし取る手口は15%しか知らなかった。

 被害者は被害に遭った理由について「声が息子に似ていた」「『誰かに話したら大変なことになる』と言われ、相談できなかった」「相手が弁護士を名乗っていたので信用してしまった」「今日中に手続きが必要と言われ、焦ってしまった」などと回答した。

 犯人グループに渡す現金を引き出す際に金融機関で注意を促された時にも被害に気付かなかったことについては「息子の借金返済で気が動転していた」「自分は絶対だまされないと思っていた」との回答があった。被害に遭った心境については「自分が悪い」「息子や娘に責められると思い、自責の念にかられた」など自分を責める内容や「恥ずかしい」「人を信用できなくなった」などの回答が目立った。

 調査は5~10月に被害に遭った33人を対象に行った。