土のう破損「元請けの指示で切った」 現場作業員が関与認める

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 除染で出た汚染土壌などを一時保管している川内村上川内の大津辺仮置き場で昨年12月、大型土のう袋に切られた跡が見つかった問題で、輸送作業に当たる現場の作業員が県警と双葉署の調べに対し、大筋で関与を認めていることが14日、複数の関係者への取材で分かった。作業員は「上(元請け)からの指示で土のう袋を切った」などと供述し、受注した共同企業体(JV)が下請けの作業員に指示した可能性がある。

 県警と同署は、現場での作業をスムーズに進めようとして、刃物で土のう袋を切り裂き、水を抜く行為が放射性物質汚染対処特措法違反に当たるかを慎重に調べている。

 環境省によると、土のう袋を運搬する際はひしゃくや吸引機で袋にたまった水を抜き取る。袋の底部を切らざるを得ない場合は、新しい袋への詰め替えが前提となる。いずれの場合も水はタンクにため、放射性物質濃度が基準値を下回っていることを確認して放流しているとしている。

 同省福島環境再生事務所によると、切られた幅は約5~10センチで、底部に集中していた。22袋のうち17袋が有刺鉄線に囲まれた仮置き場、5袋は隣の積み込み場にあった。中には枯れ草などが詰まっていたとしている。