南相馬・小高に土木資材製造工場 福島エコクリート進出へ

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南相馬市小高区の工場で生産される路盤材の見本

 日本国土開発(東京都)や新和商事(新潟県)などが出資して設立した福島エコクリート(南相馬市原町区)は2018(平成30)年春、南相馬市小高区で土木資材の製造工場を稼働させる。資材の製造を通じて、復興事業や新規雇用創出への貢献が期待される。

 同市によると、東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨年7月に解除されてから、同区では初めての工業系の企業進出。

 「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」の環境・リサイクル分野の中の「石炭灰混合材料製造事業」の一環として計画。工場では、県内の火力発電所から発生する石炭灰を主材料に、道路工事などで基礎砕石として使用する土木資材「路盤材」を製造する。

 同社は、同区以南の地域で進められる復旧・復興事業では今後も多くの土木資材が必要となることから、路盤材などの製造を通じて地域の復興に貢献。また、新規で最大15人程度の雇用を予定し、雇用創出や定住促進にも寄与する。

 工場は今春着工し、18年4月の本格稼働を予定している。同市小高区の工業団地内の用地約3ヘクタールに建設、一日当たり約240トンの石炭灰を加工する。年間6~7億円の売上高を目指す。

 事業費には国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金や県の地域復興実用化開発等促進事業費補助金などを活用する。