松川浦漁港で『競り』復活 市場に活気、春のコウナゴ漁から

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 試験操業で水揚げされた魚介類の流通について、相馬双葉漁協は、今春のコウナゴ漁から松川浦漁港(相馬市)での競りを復活させる。原発事故後初めて。試験操業の対象魚種が広がる中、市場に活気を取り戻し、風評被害の払拭(ふっしょく)に結び付けたい考え。

 競りに掛けるのは松川浦漁港に水揚げされた魚介類と、新地、請戸の各港から陸送されたもの。例年3月中旬に漁が解禁されるコウナゴから競りを再開する。

 相馬市で16日に開いた理事会で決定した。2012(平成24)年6月に試験操業が始まって以降、同漁協は魚に付く値段や売れる数量が見通せないとして、東京電力福島第1原発事故前に行われていた従来の競りを休止。地元の仲買人組合に全量を一括で売り、販売を委託してきた。価格は同漁協と組合が相対の取引で決めていた。

 同漁協は試験操業の開始から時間がたち〈1〉対象魚種が拡大した〈2〉魚価の見通しがつくようになった―ことを理由に、競りの復活を検討していた。仲買人組合に全量を納める方法では、地元の小売店などに魚を卸す小規模の業者まで魚が回りづらく、地域住民の品薄感にもつながっていたという。相双漁協の佐藤弘行組合長は「市場に活気を取り戻し、風評の払拭に結び付ける」と話した。