新聞配達と学業両立の渡部さん表彰 「体も心も鍛えられた」

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
河合所長(右)、瀬戸局長(右から2人目)から表彰状を受ける渡部さん(同3人目)と同行した祖母久子さん(左)

 福島民友新聞社と下郷町の下郷・河合新聞店は18日、3年間にわたり学業と両立しながら新聞配達を続けた同町の渡部泰伍(たいご)さん(15)=下郷中3年=に表彰状を贈り、努力をたたえた。今春、県外の高校に進学する渡部さんは「体も心も鍛えられた」と新聞配達で培った自信を胸に新生活に臨む。

 渡部さんは、祖母久子さん(67)、父貴人さん(45)がかつて新聞配達をしていた経緯から興味を抱き、中学1年生で朝刊配達を始めた。以来、毎日午前5時30分ごろに起床し、自転車に乗って約30世帯に新聞を配り続けてきた。

 配達先からは「いつもありがとう」と感謝の言葉を掛けられたり、ジュースやお菓子を差し入れてくれる住民もいた。大雨など天候が悪い日は「配達するのが嫌だな」と思うこともあったが、新聞を楽しみに待つ住民の姿を思い浮かべて自身を奮い立たせた。

 3年間ほぼ休むことなく配り続け「だんだん早朝に起きることも苦ではなくなり、生活のリズムができた。勉強と部活動の野球にも充実して取り組めた」と振り返る。

 4月からの新聞配達は、中学校に進学する弟玄太郎君(12)が受け継ぐ予定だ。渡部さんは「弟にも一つのことをやり遂げたという達成感を味わってほしい」とエールを送り、新聞配達のバトンをつなぐ。

 表彰式は下郷・河合新聞店で行われ、瀬戸栄治販売局長と同新聞店の河合政弘所長が渡部さんに表彰状と記念品を手渡した。