看護師ら相双地域「医療現場」見学 首都圏などから25人参加

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
院内を見学する参加者ら=南相馬市・小野田病院

 求人検索エンジン開発のビズリーチ(東京)と福島相双復興官民合同チームは18日、首都圏などの看護師と介護職員を対象にした相双地域へのバスツアーを行い、参加者は本県の医療・介護の現状に理解を深めた。

 25人が参加。南相馬市の小野田病院と、楢葉町の特別養護老人ホーム「リリー園」を見学し、計6病院・施設の現状を聞いた。

 南相馬市で開かれたガイダンスでは、飯舘村唯一の特別養護老人ホームで、原発事故後も運営を続けている「いいたてホーム」の三瓶政美施設長が、震災前は130人いた職員が現在は59人と半数以下に減少し、利用者も震災前の約3分の1の34人になったことを説明。「避難指示解除後に帰村する住民から在宅サービズを望む声が多いが、入所者対応が手いっぱいで在宅までまわらない」と訴えた。

 参加者からは、就業体制や住宅事情、通勤時間などに関する質問が出た。参加した横浜市の看護師宮崎由希子さん(40)は「震災直後に避難するか葛藤したことなど、看護師の切実な思いを聞いて胸が熱くなった」と感想。また「人手不足がここまで深刻だとは思わなかった。今、ここで看護師として働く意義を感じている。真剣に考えたい」と話していた。