福島・本宮の『木工品』世界へ 国際機関認証のヒノキを使用

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FSC認証ヒノキを使ったまな板

 家庭用木製品製造・販売の光大産業(本宮市)は東日本大震災後、世界基準で良質な木材であることを示す、国際機関FSC(森林管理協議会)の認証を受けたヒノキを使った商品の海外販路拡大に力を入れている。見本市などに積極的に参加して取引先が増え、国内業者からの需要も高まっている。

 光大産業販路を拡大 機能、安全性に評価

 同社は震災前、主に国内市場向けの商品を製造していたが、震災後の風評被害などで売り上げが減少。特に関西、九州地区からの受注が落ち込み、会社の存続が危うくなったという。

 そこで同社の根本昌明社長は海外市場に目を向け「海外に出回っていない、木材の付加価値を高める商品」の生産、販売を目指した。

 FSC認証を受けた岐阜県産ヒノキを材料に選び、まな板や、ワインの本数に合わせてサイズを変えられるアジャスタブルワインラックなどの商品を職人と開発した。

 米国やドイツなど海外の見本市には2012(平成24)年1月から参加。当初は原発事故が起きた福島県の企業として敬遠されることもあったというが、根本社長らは同社の放射能検査体制や結果を根気強く説明し、理解を広げていった。海外製品にはない機能性と、認証を受けた木材が使われているという安全性が受け入れられ、売り上げを伸ばしている。現在は米国、ドイツ、フランス、オーストラリア、韓国などと取引している。

 最近は国内での新規出荷先も増えた。根本社長は「逆輸入みたいだけど、商品の魅力を感じてもらえたのは幸せ」と喜ぶ。

 海外市場開拓の結果、同社の売り上げは震災前の9割ほどまで戻ってきた。3月にはシカゴでの見本市も控える。

 根本社長は「うちは福島県の企業。本心は認証を受けた本県木材を使った本当の"メード・イン・福島"で勝負したい」と先を見据える。