平均価格、全国に届かず 福島県の16年産米、モモ、肉用牛

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 県がまとめた2016(平成28)年産の県産米とモモ、肉用牛(和牛)の平均価格は、全国平均を下回っている。コメ60キロ(1俵)当たりの取引価格は、1月までの暫定値で本県産が1万3585円で、全国平均の1万4297円より約700円安い。原発事故前の10年産の価格は、いずれの品目も全国平均とほぼ同じだった。

 また、1キロ当たりのモモの取引価格は本県産399円に対し、全国平均は514円で、115円の差がある。15年産県産モモの価格は全国平均の81%ほどだったが、16年産は77%で、全国平均との差が開いた。肉用牛の1キロ当たりの価格も本県産は2447円で、全国平均の2689円よりも242円安値で取引された。

 県は「依然として原発事故に伴う風評被害があり、全国平均との差が埋まっていない」(農産物流通課)と分析している。モモにとどまらず、キュウリやトマトなど本県を代表する農産物についても、他県産の供給量が増えると安値で取引される傾向にある。

 国や県、JAグループは風評被害の抜本的な払拭(ふっしょく)に向け「県産農林水産物の風評払拭対策協議会」を設置、国による流通実態調査に現場の意見を反映させるほか、風評対策を継続的に検証、より効果的な対策の展開につなげる。

 県は新年度、県産の農畜産物の販路回復と開拓に向け、首都圏や関西の量販店で常時販売される仕組みづくりやインターネットのオンラインストアでの特設ページ開設などに乗り出す。