『奥州日之出の松』の新酒完成 福島・広野産米仕込みの地酒

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地酒「日之出の松」をつぐ鈴木さん(左)

 福島県広野町産のコシヒカリで仕込んだ純米酒「奥州 日之出の松」の新酒が完成し、2年目の販売が始まる。

 町内を流れる浅見川河口にかつてあった名木「日之出の松」にあやかった地酒で、人気は上々。昨年に続いて町内限定の発売だが、新たな特産品として広野の宴席を盛り上げてくれそうだ。

 地酒を手掛けたのは、住民有志で結成した「広野町の地酒をつくる会」。会長の鈴木正範さん(71)が昨年町内の水田で生産したコシヒカリ210キロを原料に、喜多方市の会津錦に頼んで酒造りを進めてきた。

 同会によると、今年の新酒は初蔵出しとなった昨年よりも辛口で、しっかりとした味わいという。鈴木さんは「原料が酒米でないので、酒造りには苦労があるだろうが、よく仕上げてくれた」と満足げに語る。

 試飲会が22日、同町の柏屋で開かれた。約30人が参加し、新酒を堪能した。鈴木さんは「農産物への風評払拭(ふっしょく)とコメの消費拡大に少しでも貢献できれば。熱い思いを持って帰還に向けた土台をつくっていきたい」と言葉に力を込めた。

 町内の酒店などで扱う。問い合わせは同会(電話0240・27・3736)へ。