県都に衝撃...「さみしくなる」 福島駅前の顔・中合2番館終了へ

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山田百貨店が入居していた当時の平和ビルの様子=1973年11月17日

 JR福島駅前の老舗百貨店で「県都の顔」でもある中合福島店が発表した2番館の営業終了を受け、28日に同店を訪れた買い物客からは驚きと同時に「さみしくなる」との声が聞かれた。1番館の営業は続くが、同市の中心市街地の中心といえる商業施設の売り場縮小にこれからの市街地活性化を懸念する声も出ている。

 中合福島店2番館は移転した福島ビブレの閉鎖店舗を受け継ぎ、1998(平成10)年に開店。約20年間にわたって福島駅前の代表的な商業施設として市民に親しまれてきた。この日同店を訪れた福島市の主婦小野いく子さん(66)は「中合は福島を代表する百貨店だけに(2番館の営業終了は)とてもさみしい」と話し「行き慣れた店がなくなるのは少し不便で、町の活気が失われていくのを感じる」と肩を落とした。

 2番館の営業終了は27日に開かれた中合の臨時取締役会で最終的に決定。2番館に入居するテナントには28日午前になって、同社幹部から8月末の営業終了が伝えられた。2番館の開店当時から約20年間、テナントとして入居する企業の担当者は「耐震診断の結果で閉店の可能性も予想はしていたが、いきなりの発表で驚いた。情報を集めている段階で今後の対応についてはまだ何も決まっていない」と驚いた様子だった。

 中心市街地の活性化に取り組む福島市は同店従業員の雇用確保に加え、1番館へのスムーズな集約を支援する考えで、小林香市長は「県北地方の代表的な商業施設の規模が縮小することは残念。行政としてできる限り支援したい」と語った。

 同店が立地する駅前通りは活性化に向けたリニューアル計画が進んでおり、2番館の跡地の利用などは今後の大きな課題になる。小河日出男同市商店街連合会長は「お客さまの安全を考えれば営業終了は仕方ないが、駅前の振興を考えれば残念」と話す一方、「今は駅前が大きく変わろうとしている時期。これからも中合と一緒に新しいまちづくりを進めたい」と述べた。

 同日会見した中合の黒崎浩一社長も「1番館に経営資源を集中し、県や市、商工会議所と目標を合わせて駅前にお客さまを取り戻すことが私たちの責任」と述べ2番館閉鎖後も引き続き、市街地活性化に取り組む決意を示した。