鈴木容疑者、環境省採用前に浪江と飯舘で除染従事 贈収賄事件

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 浪江町の除染を巡る贈収賄事件で、県警などに収賄の疑いで逮捕された環境省福島環境再生事務所浜通り北支所の専門官鈴木雄二容疑者(56)=南相馬市=が同省採用前に浪江町と飯舘村で除染を行う民間業者の管理技術者として働いていたことが3日、関係者への取材で分かった。贈賄の疑いで逮捕された男が社長を務めていた建設会社は両町村の除染事業に下請け業者として参入しており、鈴木容疑者が口利きがしやすい状況があった可能性がある。

 贈賄の疑いで逮捕された建設会社「大開工業」元社長の小杉幹雄容疑者(63)=富山県高岡市=が県警などの調べに対し「除染の仕事をなんとか取りたかった」との趣旨の供述をしていることも同日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警などは鈴木容疑者が元請け業者に小杉容疑者の会社の参入をあっせんした具体的な経緯や接待が日常化していなかったかを調べている。

 関係者によると、鈴木容疑者は県外の電設工事関係の会社から転職し、2013(平成25)年6月~15年1月まで両町村の工事に携わり、同年4月に同省の任期付き職員となった。

 捜査関係者によると、小杉容疑者は鈴木容疑者に対し、福島、郡山、南相馬の各市の居酒屋などで食事などを振る舞ったほか、大開工業の本社がある富山県への旅費も支払った。小杉容疑者は鈴木容疑者と共通の知り合いだった同社の男性社員を通じて接待を持ち掛けたとみられる。