収賄の医師に懲役1年10月 福島地裁判決、磐城共立病院事件

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 いわき市立総合磐城共立病院の診療器具などの納入を巡る贈収賄事件で、収賄の罪に問われた同市、同病院の元心臓血管外科主任部長で医師の被告男(51)の判決公判は9日、福島地裁で開かれ、宮田祥次裁判長は懲役1年10月、約535万円の追徴(求刑懲役3年、約535万円追徴)を言い渡した。執行猶予判決を求めていた弁護側は量刑不当として、即日控訴した。

 宮田裁判長は判決理由で、起訴された分だけでも約3年にわたり、医療器具販売会社の社長(57)=贈賄罪で有罪確定=から高額の利益を受け取っており、「病院の診療器具や納入業者の選定過程の公正さに対する信頼は大きく損なわれた」と指摘。その上で「この関係の発端は、被告が社長にマンションの1室を用意するよう要求したことにある」とし、被告の「(社長に)マンションを用意するよう要求したわけではない」とする主張を退けた。また、「公判でも自己保身的な態度が見受けられ、真摯(しんし)な反省がうかがわれない」と実刑判決が相当だとした。

 判決によると、被告は同病院の診療器具の選定で便宜を図った謝礼として、社長に2013(平成25)年11月~昨年8月のマンション賃料など約522万円と、15年9月の旅行費約13万円を負担させた。被告は2月8日付で、いわき市から懲戒免職処分を受けた。