福島高専生、除染土再利用考える 南相馬・小高の仮置き場視察

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仮置き場で説明を受ける学生=12日午前、南相馬市小高区

 いわき市の福島高専の学生が12日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で生じた土の再利用に向け、環境省が実証試験を行う南相馬市小高区にある仮置き場を視察した。原発事故の被災地域の環境回復に貢献する人材の育成を目指す同校が企画し、環境省が公開に応じた。

 環境省は昨年、放射性セシウム濃度が1キロ当たり5000~8000ベクレル以下となった除染土を道路などの公共工事に再利用する方針を決めた。しかし、受け入れ先の住民の反発も予想され、再利用が進むかどうかは見通せない。

 実証試験は安全性を確認するのが目的で、仮置き場に保管された平均値で1キロ当たり2000ベクレル程度と推計される除染土約千立方メートルを使う。除染土を分別して資材化し、遮蔽(しゃへい)のため別の土で覆って盛り土を作り、放射線量や浸出水の放射性物質濃度を測る。来月にも本格的に始まる予定だ。

 この日は、放射性物質の飛散を防止するテントの建設作業が進む「再生資材化プラント」や、盛り土を作る予定地を見学した。

 同校5年の女子学生(20)は「膨大な量の土をどう再利用するかは重要だ。不安もあるので、説明会を開いて、地元の住民の意見を大事にしてほしい」と話した。