『夜の森の桜』7年ぶりライトアップへ 4月1日から16日間

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 富岡町の名所、夜の森地区の桜並木がことし7年ぶりにライトアップされる。東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示(帰還困難区域を除く)の解除に合わせ4月1日から16日間、町内の民間団体などでつくる一般社団法人「とみおかプラス」が2カ所で実施する。幻想的な光景に町の将来の姿を重ね、町民の古里への思いと絆をつなぐ。

 同法人が16日、いわき市で理事会を開き、事業計画を承認した。夜の森地区の桜並木の大半は帰還困難区域に指定されている。ライトアップは居住制限区域になっている富岡二中東側とJR常磐線夜ノ森駅西側の各300メートルほどの区間で行われ、約150基のライトを設置する。点灯時間は午後6時~同8時。

 原発事故前は開花時期に応じて1週間から10日間程度点灯していたが、期間を長めに設定した。大和田剛代表理事(64)は「町は帰還困難区域を抱えているが、ライトアップの光りが町民の心を照らし、明るい未来への一歩となることに期待したい」と話した。

 町は8日、毎年4月に広野町で開いてきた「復興の集い」を富岡二中を会場に開く。宮本皓一町長(70)は「いずれも古里再生に向けた大きなイベント。避難指示が解除され、帰れるようになる地域を前に進めるための取り組みの一つになる」と話した。

 いわき市に避難する自営業猪狩富行さん(61)は「町内外から多くの花見客が訪れていた原発事故前のにぎわいを少しでも取り戻し、町の復興が一歩でも進んでくれればうれしい」と期待を込めた。