「子ども精神科」初診迅速化へ 矢吹病院、4月から診察枠増

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 県は県立矢吹病院(矢吹町)に設置されている精神科子ども専門外来「児童思春期外来」の初診までの待機時間を短縮するため、4月から精神科医を増員して診察枠を増やす。また、臨床心理士による事前面談でそれぞれの子どもの症状の緊急性を判断し、迅速な診察や診察までの「事前支援」につなげる。

 矢吹病院では患者数の増加により初診まで約4カ月待ちの状態が続いている。県は新たな診療モデルをつくり、子どもの精神医療の支援体制を強化する考え。

 児童思春期外来で診察前の事前面談・支援を行うのは全国で初めて。16日の2月定例県議会総括審査会で長尾トモ子議員(自民、郡山市)の質問に佐竹浩病院局長が「全国に先駆け、相談を受けた段階から支援を始める『ふくしまモデル』を構築する」と答えた。

 県によると、常勤の精神科医を5人から8人に、精神保健福祉士を3人から5人に増員し、診察日を増やして多くの患者に対応できるようにする。医師は福島医大や新潟大、防衛医大からの派遣を受け、精神保健福祉士は県が採用する。

 事前面談は、保護者や学校から不登校などの相談があった際に行う。自傷行為や自殺願望など緊急性があると判断した場合は医師による速やかな診察につなげる。一方、緊急性がない場合は臨床心理士や看護師、精神保健福祉士が事前支援を実施。支援の内容は家庭への訪問や「子どもと関わるコツ」をテーマとした親向けの勉強会などを想定、診察までのケアを充実する。

 さらに、通院する児童を地域で支えるため、矢吹病院の精神保健福祉士や地域の保健師、スクールソーシャルワーカーなどとネットワークをつくり、情報共有や連絡体制を強化する。