東京五輪会場決定!震災10年目...世界へ発信『復興創生の福島』

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東京五輪野球・ソフトボールの試合会場に決まった福島市のあづま球場

 「復興五輪」をテーマの一つに掲げる東京五輪の会場に本県が加わった。2020年は東日本大震災から10年目の節目の年。世界の注目が集まるスポーツの祭典で、震災と東京電力福島第1電発事故で被害を受けた本県が復興した姿を発信する絶好の機会となる。

 会場候補としてあづま球場(福島市)のほか、ヨーク開成山スタジアム(開成山球場、郡山市)といわきグリーンスタジアム(いわき市)が挙がったが、大会組織委員会は交通アクセスや受け入れ態勢などを踏まえ、あづま球場に絞った。原発事故で「福島」の名前が世界に知られ、「福島市で開催することに意味がある」と訴える組織委の関係者もいた。

 国内で人気の高い野球の開催では、風評の払拭(ふっしょく)だけでなく地域活性化の契機になることも期待される。

 県は新年度、建設から30年が経過し老朽化が目立つあづま球場の改修に着手する方針。組織委は「五輪にふさわしい会場」として隔離したトイレと検体保管庫などを備えたドーピングルーム、セキュリティーチェックエリア、運営スタッフの事務スペース、メディアセンターの開設に加え、選手ロッカーの増設やトイレの洋式化なども求めており、大規模な改修は避けられない。ただ2008年北京五輪の野球会場は、収容人数1万2000人程度の仮設であり、必ずしも組織委や世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が求める仕様に仕上げる必要はない。

 県は、改修が復興の阻害要因にならないよう「コンパクトでリーズナブル」な運営体制の構築を目指すとしており、改修規模や期間、改修費の負担割合を詰めるとしている。内堀雅雄知事は「まずは復興・再生をしっかり進めていく。県民が笑顔で迎えられるよう準備していかなければならない」とした。