20キロ圏で「コウナゴ」初水揚げ 南相馬・小高区沖で試験操業

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コウナゴを水揚げする関係者

 相馬双葉漁協は21日、相双沖でコウナゴの試験操業を行った。東京電力福島第1原発から10~20キロ圏を操業海域に加えて3度目の出漁で、圏内の南相馬市小高区沖で取ったコウナゴを水揚げした。同漁協によると、試験操業による圏内のコウナゴの水揚げは初めて。

 同漁協によると、2隻が圏内で操業し、約250キロを水揚げした。そのうちの1隻、請戸漁港所属恵比寿丸(4.9トン)は、約200キロを水揚げした。漁をした今井梓さん(36)は「例年通りの大きさ。これまでは小高沖ではあまり魚群がなかったが、今日は反応があった」と振り返る。震災・原発事故後、初めて20キロ圏内での漁獲に「漁場が広がったということで、この圏内で取れたのは良かった」と話した。

 コウナゴは相馬市の松川浦漁港の市場などで入札にかけられ、最高値は1キロ当たり1370円となった。漁協による放射性物質検査では、いずれの検体も検出限界値(1キロ当たり12.5ベクレル)を下回った。

 小型船86隻が出漁し、約23.5トンを水揚げした。浪江町請戸地区の11隻も出漁し、母港の請戸漁港に1.9トンを水揚げした。