50歳男性に「無罪判決」 いわきの強盗致死、共謀関係を否定

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 いわき市の男性が暴行を受け、現金などを奪われ死亡した事件で、強盗致死と死体遺棄、窃盗の罪に問われた同市、無職、被告(50)の裁判員裁判判決公判は24日、地裁郡山支部で開かれた。井下田英樹裁判長は「共謀は認められず、刑事責任を問うことはできない」として無罪(求刑懲役12年)を言い渡した。県内での裁判員裁判で無罪判決は初めて。

 公判では、50歳被告と、同市、元建設会社社員、被告(62)=強盗致死罪などで懲役30年、仙台高裁に控訴=ら4人との共謀の有無が争点となった。井下田裁判長は判決理由で「50歳被告は62歳被告らから暴力を受け監禁されていたため、命令に逆らえず(事件)現場に同行した」と指摘、「62歳被告らに抵抗することは困難な状況だった」として共謀関係を否定した。

 新井被告の無罪判決を受け、弁護人の尾形昭弁護士は記者会見で「全面的に主張が認められた。裁判員が一つ一つの事実を拾い、的確な判断をしてくれた」と判決を評価した。尾形弁護士によると、50歳被告は「どう受け止めればいいか分からないが、ほっとしている」と話したという。