デブリ有無、判断できず 1号機調査、画像や線量分析は継続

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 東京電力は27日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器内部にカメラと線量計を搭載した自走式ロボットを投入した調査で、18~22日に底部にたまる高濃度汚染水の中で測定した放射線量の分布と撮影動画を公表した。底部に近づくほど線量が上昇する傾向が確認されたが、溶け落ちた核燃料(デブリ)が圧力容器の土台にある開口部の外側に流れたかどうかは判断できなかった。

 会見した東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は「画像や線量の詳細な分析を継続し、デブリの広がり具合を見極めたい。次の評価を1カ月以内に出せるよう指示している」と語った。

 調査では底部に砂状の堆積物が積もっていることが確認された。東電は29日以降に、ポンプで堆積物や汚染水の浮遊物などを採取する。今回のロボット調査で測定された線量や映像の画像解析、堆積物の性状などを基にデブリの有無を詳しく分析する。

 東電と政府は今年夏に1~3号機ごとのデブリ取り出し方針を決める計画。増田氏は1号機の再調査について「足りない情報があり、どうしても必要な場合は再調査するかもしれない」と可能性を残した。

 1号機ではほぼ全ての核燃料が溶け落ち、一部は圧力容器の土台の開口部から流れ出て格納容器の底部に広がっているとみられている。調査はデブリの広がり具合などの把握が目的で、18日にロボットを投入。1階の作業用足場の上を走行し、地下にたまる高濃度汚染水の中にケーブルにつないだ線量計とカメラをつり下げ、計10カ所を調査した。