第1原発・2号機内部に「湯気」 デブリの熱で冷却水蒸発か

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 東京電力は30日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内部調査で撮影された画像を鮮明化して解析した結果を発表、原子炉直下にある格子状の作業用足場の下から湯気が立ち上っているのを確認した。原子炉冷却のために注いでいる水が、溶け落ちた核燃料(デブリ)の熱で蒸発した可能性があり、分析を進める。

 調査はカメラや線量計を搭載した自走式ロボットを投入するなどして行われた。今回の画像の鮮明化でもデブリは見つからなかった。東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は記者会見で「デブリの他に熱源はないだろうが、見つかっていないので断定できない」と述べた。

 鮮明化した画像では、足場にこれまで判明していたよりも広範囲の脱落が見つかった。脱落部分の真上に当たる原子炉下部には、本来はあるはずのケーブルがなくなっていた。デブリとともに落下して足場を損傷し、脱落が生じた可能性があるという。

 東電は1月下旬、カメラ付きパイプを格納容器の壁の貫通部分から内部に挿入して調査を開始。足場に黒っぽい堆積物が付着している様子を撮影した。ロボットは2月中旬に投入したが、原子炉直下につながる機器交換用レールの上にある堆積物を乗り越えられず、調査を断念した。