双葉署、富岡の本庁舎6年ぶり再開 体制強化、地域安全確保へ

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本署機能移転式を終えパトロール出動する交通機動隊員

 県警は30日、東京電力福島第1原発事故の影響で移していた双葉署の拠点機能を、楢葉町の臨時庁舎から富岡町の本庁舎に戻し、約6年ぶりに本格的な活動を再開させた。浪江町で31日、富岡町では4月1日に、帰還困難区域を除いて避難指示が解除されるのを前に、双葉郡の中心部にある本庁舎に拠点機能を戻して同署の体制を強化。地域の安全を確保することで住民帰還と復興を後押しする方針だ。

 本庁舎で行われた式典には県警や双葉郡8町村、県、国などから約140人が出席、震災の犠牲者に黙とうをささげた。松本裕之県警本部長は「双葉郡全体の復興を治安面から力強く支えていく」と決意を示し「警察活動を積極的に展開することで地域住民、県民の期待に応え、地域の復興に貢献してほしい」と訓示した。

 元県警本部長の松本光弘警察庁警備局長らが署員を激励。松本県警本部長、渋佐克之県公安委員長、木幡浩復興庁福島復興局長、宮本皓一富岡町長らが再開を祝ってテープカットした。

 菅野紀之署長は「帰還しようとする皆さんが一抹の不安も感じることがないよう職務にまい進する」と強調。署員らがパトカーや白バイ計約40台に乗り、地域の警戒活動に繰り出した。

 双葉署は原発事故後、福島署川俣分庁舎に拠点機能を移転。2012(平成24)年10月から楢葉町の道の駅ならはに臨時庁舎を設け、14年4月に浪江分庁舎を再開。15年10月には本庁舎での一部業務を再開した。