「さくらモールとみおか」全館オープン 双葉郡の買い物拠点

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双葉郡の買い物の拠点となるさくらモールとみおか。オープン前から買い物客の行列ができた=30日午前、富岡町

 富岡町が同町小浜の国道6号沿いに先行オープンさせた公設民営の複合商業施設「さくらモールとみおか」は30日、全館オープンした。東京電力福島第1原発事故による避難指示が帰還困難区域を除いて解除される4月1日を前に、双葉郡の買い物の拠点となる施設が本格的に動きだした。

 同施設は鉄骨2階建てで、店舗面積約6000平方メートル。同施設に入るヨークベニマルとツルハドラッグの2店舗が30日開店し、昨年11月から営業している4店舗に加えて、全てのテナントが出そろった。

 店舗前にはオープン前から開店を待ちわびる町民らの列ができた。オープンセレモニーで宮本皓一町長は「富岡の誇りで自慢でもある桜と同様、多くの人から愛され、親しまれることを願う」と期待をかけた。

 町再興へ戻る『笑顔』 便利にうれしさにじむ

 富岡町小浜で30日に全館オープンした公設民営の複合商業施設「さくらモールとみおか」が来店者であふれた。生活必需品を求め笑顔で開店を待つ住民たちの列は、一度は無人化した町の再興を感じさせる息吹となった。

 同施設では、昨年11月から、ダイユーエイトのホームセンターに加え、地元の事業者が出店する飲食店3店舗が既に営業している。ヨークベニマルとツルハドラッグがオープンし、施設の全てのテナントが出そろった。ヨークベニマルの双葉郡内での営業再開は初めてで、刺し身などの食料品や酒、総菜などをはじめ、工事関係者らのための下着類などの衣料品、ロケット花火などの鳥獣被害対策品も販売している。ツルハドラッグでは医療品や化粧品を扱っている。こういった日用品の販売が、富岡町だけでなく、町外も含めた住民の生活を支える。

 「近くで買い物ができるようになって便利になった」と来店した広野町の主婦根本和子さん(78)はうれしさをにじませた。午前10時30分のオープン前から町民や近隣自治体の住民が続々と詰め掛けて列を作り、店が開くと店内は活気にあふれた。

 営業時間は、ヨークベニマルが午前11時、ツルハドラッグが同10時から開店し、いずれも午後7時まで。