富岡、1万人の避難「解除」 福島県...残るは帰還困難区域など

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 政府は1日、東京電力福島第1原発事故で全域を避難区域としていた富岡町の居住制限と避難指示解除準備の両区域への避難指示を解除した。これにより、今春に予定された同町と浪江、川俣、飯舘の4町村の解除は終了。政府が3月末を目標とした両区域の解消は、福島第1原発が立地する双葉、大熊両町を除いて実現した。

 富岡町の避難指示解除区域の対象人口は3817世帯9544人(3月1日現在)で、町全体の約7割に相当する。

 一方、解除前に自宅に長期滞在できる「準備宿泊」の登録者は179世帯348人(28日現在)にとどまっている。

 富岡町では、住民の帰還に向けて診療所や公設民営の複合商業施設「さくらモールとみおか」が整備された。31日には災害公営住宅の竣工(しゅんこう)式が行われ、宮本皓一町長は「皆さんは富岡再生の先駆者。これから新たな町の本格復興がスタートする」と強調した。

 4町村の解除により、避難区域の全体面積は原発事故当初の約1150平方キロから約370平方キロと約3分の1に縮小される。

 一方、帰還困難区域は富岡、南相馬、浪江、双葉、大熊、飯舘、葛尾の7市町村に残る。政府は、同区域に住民が居住できる「特定復興拠点」を設けて除染や道路などのインフラ整備を集中的に進め、5年後をめどに避難指示を解除する方針だ。