復活の拠点「浜風商店街」...歴史に幕 5年半の支援に『感謝』

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5年半にわたる支援に感謝する浜風商店街の事業者ら

 いわき市久之浜町の仮設商店街「浜風商店街」で31日、入り口に掲げられていた横断幕「ようこそ!浜風商店街へ!」の降幕式が行われた。商店街は同日を区切りに解散する。復活への拠点としてきた被災事業者が別れを惜しみ、約5年半にわたる支援に感謝した。

 商店街は2011(平成23)年9月に久之浜再生への一歩として、久之浜一小校庭にオープン。住民の生活を支えてきただけでなく、仮設商店街第1号として注目を集め、被災地ツアーや視察などで全国から多くの人が訪れた。

 すでに自店舗を再建したスーパー「はたや」の遠藤利勝同商店街会長(53)が「絶望的な状況の中で浜風商店街の話があった時、光が差したようだった。浜風商店街はなくなるが、記憶の中で続いていく」とあいさつした。横断幕の下での記念撮影後、「からすや食堂」の遠藤義康さん(58)ら入居事業者が幕を下ろした。

 同商店街での営業を最後に閉店を決めた「石井魚店」の石井初江さん(80)は「初めて来てくれるお客さんも大勢いた。和気あいあいと商売できて楽しかった」と感謝の思いを語った。

 商店街は解散となったものの、入居9店舗のうち5店舗は、新店舗が完成する8月ごろまで営業を続ける。廃業は1店舗で、ほか3店舗はすでに移転、または移転準備中。移転事業者のほとんどは久之浜に20日オープンする複合商業施設「浜風きらら」の周辺で営業を再開する。