復興へ『新たな出発』 3町村・避難指示解除、住民ら再生誓う

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記念イベントで「ときよめぐれ(までいのロンド)」の歌を披露する子どもたち=31日午前、飯舘村交流センター「ふれ愛館」

 浪江、川俣、飯舘の3町村で居住制限、避難指示解除準備の両区域に対する避難指示が解除された31日、各地で式典などが行われ、住民らが町再興を固く誓い、新たな町づくりへのスタートを切った。

 長泥地区を除いて避難指示が解除された飯舘村は、同村交流センター「ふれ愛館」で式典を行った。「これからが本当のスタート」。会場に集まった村民は再会を懐かしみながら、"までいの村"復活の夢を胸に刻んだ。

 「無我夢中だった避難生活を糧に、農業に打ち込む」。式典を終え、避難先の川俣町から村内に戻る予定の斎藤政行さん(70)がすがすがしい表情で話した。斎藤さんは震災前に村内で、稲作のほか小麦やソバを栽培していた。「避難直後は何も考えられなかったけれど、また頑張りたい」

 「いいたてむらおかえりなさい式典」と銘打った式典には、村関係者のほか木幡浩福島復興局長(飯舘村出身)、内堀雅雄知事、原子力災害現地対策本部長の高木陽介経済産業副大臣ら約300人が出席。菅野典雄村長は式辞で「新たな村づくりに挑戦する」と村の再生を宣言した。

 式典では草野、飯樋、臼石3小の児童が、同村の子どもたちのために作られた楽曲「ときよめぐれ(までいのロンド)」を力強く歌い上げ、続いて出席者が村での思い出などを込めたオリジナルの歌詞を加えた「ふるさと」を合唱した。

 準備宿泊で一足早く村での生活を始めていたという高橋多美子さん(59)は「久しぶりに多くの村民が集まりうれしかった。徐々にでもいいから(村に)活気が戻れば」と話した。