JR郡山富田駅が開業 県内で30年ぶり新駅

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開業した「郡山富田駅」で、横断幕を持ち列車を出迎える関係者=1日午前、郡山市

 JR磐越西線の新駅「郡山富田駅」が1日、郡山市富田町に開業した。「陸の港」と称される商都郡山の発展に向けて、期待が高まる。新駅は県内で30年ぶり、同市では88年ぶり。

 新駅南側にある、ふくしま医療機器開発支援センターで開業式典が行われ、品川萬里郡山市長が「経済と文化活動の発展に大きな役割を果たしてくれると期待している」とあいさつ。郡山富田駅で行われた「誕生祭」では、関係者がテープカットし、集まった地元住民と共に開業を祝った。

 郡山富田駅には、上り18本、下り19本の計37本が停車。新駅と郡山駅間の所要時間は約5分で、運賃は190円(Suica使用の場合185円)。無人駅で、平屋の駅舎とロータリー、南北自由通路(陸橋)、駐輪場200台分などを備えている。

◆街活性へ待望の「足」

 待ちわびていた地元住民は「『足』が増え、郡山駅との行き来もしやすくなる」「磐梯熱海温泉にも気軽に行ける」などと、街の活性化を担う待望の新駅誕生を喜んだ。

 同駅で行われた「誕生祭」に参加した郡山市湖南町の男子高校生(17)は駅の開業に合わせて通学手段を変える一人だ。

 これまでは、JR上戸駅から電車に乗り、郡山駅でバスに乗り換え約1時間30分かけて通学。新駅周辺は朝夕の通勤時間帯に慢性的な渋滞が発生しており、「バスが渋滞に巻き込まれた際には遅刻しそうになる時もあった」と話す。今後は「電車のみで通学でき、楽になる。時間にも少し余裕ができるので、有効に活用したい」と喜んだ。

 新駅近くに自宅がある町会区長(78)は駅舎建設を見守ってきた。町会区長は「自分たち高齢者にとっては電車に乗る方が車を運転するよりも安全で助かる。積極的に新駅を利用し、地域の活性化につながるように育てていきたい」と期待をにじませた。