空き家で「シェアハウス」 会津大OB、学生向けに改修・運営

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入居予定者に部屋の中を説明する賀沢さん(左)=会津若松市日新町

 会津大を3月に卒業した会社員賀沢朝一郎さん(22)=いわき市出身=は会津若松市中心部の日新町にある空き家を同大の学生向けのシェアハウスに改修、同市のNPO法人の協力を得ながら2日までに運営を始めた。

 家賃は電気、水道、ガス代を含め月3万5000円。インターネットも使え、米食べ放題の特典もある。学生の経済的負担を軽減し、学生同士の交流の場を提供するのが狙いで、同市で課題となっている空き家の解消にもつなげる。同日から学生2人が住み始め、賀沢さんは「留学生を対象にしたシェアハウスもつくりたい」と事業を拡大する考えだ。

 「勉強に集中し、多くの時間や経験を仲間と共有できる空間をつくりたい」。シェアハウスを企画したのは自身の経験からだった。賀沢さんは2年の時から同大近くで友人と一緒に住み始めた。経済的な負担が減り、生活や時間に余裕が生まれたという。そのため興味があった農業の勉強もでき、「アルバイトに追われる学生もいたが、充実した学生生活だった」と振り返る。

 賀沢さんがシェアハウスにする空き家を探し出したのが昨年。知り合いでもあるNPO法人福島インターネットテレビジョン(会津若松市)の鷲山英喜理事長(56)の親戚の家を使えることが決まった。鷲山さんは「学生と地域住民との交流の場にもなれば」と取り組みに応援する。

 シェアハウスは木造2階建てで、約6畳の個人部屋四つと共有スペース、風呂、トイレを備え、冷蔵庫などの家具家電もある。シェアハウスでの生活を始めた同大大学院1年の学生(22)は「シェアハウスに興味があったので楽しみ」と期待を寄せる。賀沢さんは「多様な人と生活することで視野が広がる」と話した。