復興の「即戦力」養成 文科省、小高産業技術高をSPH指定

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 小高商と小高工が統合し11日に開校する小高産業技術高が3日、高度な知識と技能を身に付け、第一線で活躍できる職業人を育てる文部科学省の「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)」に指定された。福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想で浜通りへの新産業集積が進む中、商工連携の教育を充実させて復興の担い手を育てる。

 県教委によると、商業科と工業科の複数学科による取り組みが指定されるのは全国で初めて。1~3年生を対象に本年度から3年間の学習プログラムに取り組み、商・工の専門校が統合した学校の強みを生かし「小高ブランド」をつくる。

 最新鋭のロボット装置やドローンを使い、これらを動かす仕組みを学ぶ授業を導入。商品開発では、商業科で商品化への企画検討やパッケージデザインを考え、工業科で商品の鋳型づくりや3Dプリンターによる製作を担うなど商・工の連携を進める。

 主な連携先として、イノベーション構想への参入を目指す地元企業でつくる「南相馬ロボット産業協議会」をはじめ、ロボットや再生可能エネルギーなどのものづくり企業と協力関係をつくる。また南相馬市と協力し、観光資源や伝統芸能など高校生目線で地元の魅力を紹介する映像を発信する。会津大や福島大、テクノアカデミー浜とも連携し、ロボット工学やドローンの研究に取り組む。構想の中核施設として県が同市に建設中のロボットテストフィールドなども学びの場として活用する。

 SPHには全国48校から応募があり、うち10校を指定。文科省が助成や指導、助言など支援する。小高産業技術高は初年度に800万円の補助を受ける。

 小高産業技術高の指定を受け、内堀雅雄知事は3日の定例記者会見で「イノベーション構想の人材を育成しようという強い思いを持つ学校にとって大きな意義がある。(国による)避難指示が解除された地域につくられる初めての高校で、未来の進路に向け生徒の大きな支えになる」と期待感を示した。