川内で「無料巡回バス」運行開始 村民の足、企業が支援

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テープカットして運行を祝う白石社長(右から3人目)ら

 川内村で大規模太陽光発電施設「かえるかわうち・メガソーラー発電所」を経営するエナジア(郡山市)は3日、売電で得られた利益の一部を活用し、村民向け無料巡回バス「かえるかわうち・ふるさと再興バス」の運行を始めた。帰還した住民の多くが高齢者で村内の交通の利便性確保が課題となっており、民間の活力を生かして復興を支える。

 バスは14人乗り。平日の週5日かけて8ルートを走る。村役場や複合商業施設「YO―TASHI(ようたし)」、国保診療所が入る「ゆふね」、かわうちの湯を巡り、利用希望者らの自宅も組み込まれている。

 出発式が村役場前で行われ、白石昇央社長が「福島の企業が主体となり、県や市町村など地域に利益を還元することが重要だ」と述べた。遠藤雄幸村長は「移動手段の確保は復興への課題。バスの運行は有益性が高い」と歓迎し、白石社長や佐々木秀三県相双地方振興局長、渡辺一夫村議会議長らとテープカットした。

 同社は昨年2月末、村内に最大出力2.6メガワットの太陽光発電所を稼働。総事業費約7億3000万円のうち、約2億円について経済産業省の再生可能エネルギー発電設備等促進復興支援補助金(半農半エネモデル等促進事業)の採択を受けた。補助金を受ける条件の一つとして、売電益から20年間で1億円分の復興支援事業を通して地域に還元する仕組みとなっており、同社はバスの運行に乗り出した。