福島大学長「正確な情報を見極めて」 入学式で注意呼び掛け

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 「最近、フェイクニュース、うその情報でつくられたニュースが大きな社会問題になっている。大学生になった皆さんは、正確な情報を見極める力を身に付けてほしい」。4日行われた福島大の入学式のあいさつで、中井勝己学長が「フェイクニュース」に注意を呼び掛ける一幕があった。

 海外から本県を訪れて被災地を視察した留学生が、海外で報道されている福島とのギャップを感じたことも紹介し、「現場を知る学びを大切にしてほしい」と新入生に強調した。

 中井学長は昨年の英国のEU離脱を問う国民投票や米国大統領選で、フェイクニュースが有権者の投票に影響を与えたとされることを紹介。新聞やテレビと並んでフェイスブックやツイッターなどで個人が簡単に情報発信できる時代になったことを指摘し、「個人が情報発信できる社会は自由と民主主義を進める上で大切だが、情報の受け手は正確な情報を見極める能力が問われる」と問題提起した。

 その上で「紙媒体の新聞や本など保存性の高い情報は信頼性が問われ、誤ると社会の批判にさらされることになるが、最近は情報源の信頼性が揺らぎつつあるように思う」とソーシャルメディアへの懸念を口にした。また、福島大が留学生を本県に招き、被災地の現場を視察する事業を続けていることを紹介し、現場で1次情報に触れることの大切さを訴えた。