中・高校生に画像狙う『魔の手』...福島県内で「自撮り被害」増加

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県警が作製した、スマートフォン使用の注意点などをまとめたカード

 18歳以下の子どもが児童ポルノ被害に遭うケースが後を絶たない。自分の裸を撮影しスマートフォンなどで他人に送信する「自撮り」による被害も増えており、県警によると昨年児童買春や児童ポルノの被害に遭った県内の10人のうち7人が自撮りによる被害だった。新年度にスマートフォンを使い始める中高生もいるとみられ、ネット教育に詳しい専門家は「つながる便利さの裏には危険性があることを認識してほしい」と注意を呼び掛けている。

 警察庁によると、全国では昨年1313人が児童ポルノの被害を受け、うち約4割が自撮りによる被害だった。県警によると、県内の児童ポルノなどの被害者の内訳は中学生5人、高校生4人、無職1人。このうち6人が、ツイッターやフェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)を通じて知り合った相手から被害に遭っていた。

 県警は中高生が被害に遭う要因について、「画像や個人情報を他人に送ることでトラブルに巻き込まれる可能性があると認識していない」と分析。「被害は潜在的で、発覚したのは氷山の一角」と指摘する。

 情報法や情報倫理が専門の清野正哉会津大上級准教授は「自分の情報をむやみに出さないと意識するだけで、リスクを減らすことができる」と助言する。一度ネットに流れた情報は、どんなに情報技術が発展しても回収できないことから「自分の情報が、いつどこで誰に使われるのか分からない」とネットの怖さを強調。子どもだけでなく、スマートフォンの利用契約をする親や、学校もその怖さを認識できていないとし、指導できる教員の育成や小学校低学年からのネット教育の必要性を訴える。

 「あとがこわい」 福島県警がカードで啓発

 県警は子どもの「自撮り」被害などを防ごうと、啓発カードを5000枚作製した。スマートフォン利用上の注意点をまとめた標語「あとがこわい(後が怖い)」などを記載し、中高生対象の情報モラル教室などで活用する。