飯舘再生へ福島大生が協力 協定締結、村の食堂運営や特産品開発

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飯舘村再生に向けて協定を締結し、握手する菅野村長(左から2人目)と中井学長(同3人目)ら

 飯舘村と村議会、福島大は5日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向けた協力協定を締結した。村は同大行政政策学類と協定に基づく実践事業について定めた「復興連携プログラムに関する協定」も締結。学生が、村内で計画している村民食堂の運営や村の特産品開発などに携わり、村の再生と住民の帰還意識の高揚に取り組む。

 協力協定に基づき村は役場に隣接するエコモデルハウス「までいな家」を同大の活動拠点として提供。復興に加え、産業や文化、環境、福祉、教育などさまざまな分野の発展に向けて協力する。

 復興連携プログラムは〈1〉までいな家での「村民食堂」の営業〈2〉かぼちゃまんじゅうの商品化〈3〉村民の自分史の発行と展示―の三つの事業を軸に展開する。

 本年度は村民と学生の交流に重点を置き、村民食堂で提供するランチメニューの考案や自分史発行のための聞き取りを進める。自分史は小冊子としてまとめ、までいな家で資料として展示する予定。

 かぼちゃまんじゅうは、8月の営業開始を予定している復興拠点施設「いいたて村の道の駅までい館」で販売する計画で、村の特産品として広めたい考えだ。

 村と同大の協力協定を巡っては、震災前の2010(平成22)年に相互友好協力協定を結んだが、原発事故の影響で中断した経緯がある。

 5日に役場で行われた締結式では、菅野典雄村長、大谷友孝議長、中井勝己学長、鈴木典夫行政政策学類長が協定書に署名した。菅野村長は「若者の帰還には若者の活動が必要」と期待を寄せ、中井学長は「学生には現場で学ぶ力を身に付けてほしい」と話した。