528品目の基準値超『ゼロ』 16年度・福島県産農林水産物検査

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 県は5日、2016(平成28)年度の県産農林水産物の放射性物質検査結果をまとめ、公表した。530品目のうち、河川・湖沼の水産物(ヤマメ)と野生の山菜(コシアブラ)を除く528品目(99.6%)が1キロ当たりの食品の放射性セシウムの基準値(一般食品100ベクレル、牛乳50ベクレル)を下回った。県産品の安全性は年々高まっているが、今後これらの結果を県内外にどう発信していくかが焦点だ。県は国内外でのトップセールスや商談会、在外公館との連携などを通じ、安全性や品質の発信を強化する。

 海産の水産物は、放射性物質の自然減衰や第1原発の汚染水対策などによる環境改善で8766点全てが基準値を下回った。海産水産物は2年連続で基準値超えゼロを達成した。このほか肉類は6年連続、原乳は5年連続、野菜・果実、栽培の山菜・キノコはそれぞれ4年連続で基準値超えゼロが続いている。

 全量全袋検査を行っている玄米は1024万1241点を検査、基準値超えはなかった。玄米の基準値超えゼロは年度単位の検査実績では初めてとなる。玄米は、セシウムの吸収抑制対策が不十分なまま14年に生産された2点が15年度に検査されたため、15年度分の検査実績は基準値超えが2点とされた経緯がある。

 一方、河川・湖沼の水産物は、621点のうちヤマメ4点が基準値を超え、最高値は1キロ当たり165ベクレル。野生の山菜は、737点のうちコシアブラ2点が基準値を超え、最高値は同109ベクレルだった。基準値を超えた品は、市場には流通していない。