排気筒に新たな破断...「倒壊の危険低い」 第1原発1・2号機

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 東京電力は6日、福島第1原発1、2号機で共用する排気筒(高さ約120メートル)を臨時点検した結果、これまで支柱の接合部で確認されていた計8カ所の破断や変形に加え、新たに1カ所の破断が見つかったと発表した。破断は2011(平成23)年3月に原子炉建屋が水素爆発した際の影響とみられる。東電は「地震の揺れなどで排気筒が倒壊する危険性は低い」としている。

 東電によると、新たな破断が見つかったのは排気筒東側の地上から45メートル付近にある支柱の接合部。これまでこの排気筒の東側下半分は、タービン建屋の陰になり望遠カメラで撮影できず、詳細に点検できていなかった。建屋上部にある高線量のがれき撤去などが進み、6日に臨時点検を実施、建屋の屋上から排気筒を撮影した結果、今回の破断が見つかった。

 東電は13年8月~16年9月に4回、排気筒の調査を実施。13年8月の調査では、高さ66メートル付近の支柱の接合部で破断5カ所、変形3カ所を確認。その後、東日本大震災級の地震の揺れでも倒壊の危険性は低いとの分析結果をまとめている。

 東電は18年度から約2年かけて66メートル付近から上部を解体する方針だったが、新たな破断の確認を受け、解体範囲の変更が必要かどうかを再検討するという。排気筒の下部は事故当時、格納容器内の蒸気を放出する「ベント」を行った影響で、放射線量が極めて高い。