ドローンを複数つないで飛行 会津大と会津ラボ、システム開発

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 会津大(会津若松市、岡嶐一学長)と同大発のベンチャー企業「会津ラボ」(同市、久田雅之社長)は7日までに、小型無人機「ドローン」を有線ケーブルで複数台つなぎ、安定した飛行を可能にするシステム「ドロネット」を開発した。3台のドローンをケーブルでつなげたまま飛ばす実験にも成功し、来年の実用化を目指す。

 ドローンは上空からの撮影や荷物の運搬などに活用されているが、途中でバッテリーが切れたり、風の影響で飛行が不安定になるなどの問題も抱えている。

 同大と同社はこういった問題を解消するために有線ケーブルでつなぐ手法を考えた。開発、研究には県の産学ロボット技術開発支援事業の補助金を利用した。開発したドロネットは複数台のドローンを有線ケーブルでつなぎ、互いに数メートル離れて円のような形をつくり飛行する。動力源の電気は地上から有線ケーブルで給電する方法とバッテリーによるものを想定している。

 複数つなげることで単体では運べないような重い荷物を搬送し、地上からの有線ケーブルによる給電で長時間の飛行も可能になる。

 また、風の影響を受けにくくなり、飛行中に1台が故障しても他のドローンが支えることで落下の危険性を避けることができる。飛行中にドローン同士がぶつからないように互いの間隔は自動制御する。現在は室内で実験を続けているが、今後は屋外で実験し、最終的には数十メートルから約100メートルまでの飛行距離を目指す。ドローンを一列につなげて橋や建物など複雑な構造物内部でも飛べるようにしたいとも考えている。

 岡学長は「複数のドローンが同時に仕事をすることで利用法の可能性が広がる」と期待、会津ラボの男性研究員は「安全な飛行を突き詰め、県内の事業でも使えたらうれしい」と語った。