ふたば未来学園高に全学年 3期生入学で、休校5校の歩み継承

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 県立中高一貫校ふたば未来学園高(広野町)など県内の全日制県立高43校で10日、入学式が行われ、新入生が晴れの日を迎えた。11日には35校で行われる予定で、小高商と小高工が統合した新設の小高産業技術高(南相馬市)でも入学式と開校式が行われる。

 ふたば未来学園高では3期生149人が学びやの門をくぐった。全ての学年がそろい、生徒は422人(うち2年生130人、3年生143人)になった。

 「休校になった高校の良き伝統や古里への思いを引き継ぎ、古里の未来をつくっていくことが使命」。入学式で新入生代表の青田このかさん(15)は、東京電力福島第1原発事故の影響により、3月末で休校となった双葉郡の高校5校の歩みを継承する決意を語った。

 青田さんは双葉町出身。第1原発から約3キロの自宅は帰還困難区域になった。避難先の栃木、千葉両県などで小学校を3回転校し、新居を構えたいわき市の内郷三中で学んだ。「復興に関わりたい」。双葉郡とのつながりを保ちたいという思いで進学を決めた。

 母が通った浪江高も休校になり「多くの卒業生が心を痛めた」と思いやる。だからこそ高校生活では夢の幼稚園教諭を目指して、地域再生を探る「未来創造探究」や海外研修などに前向きに挑むつもりだ。

 2、3年生と共に新たなスタートを切った高校の雰囲気に触れ、青田さんは「とても楽しそう。クラスメートと仲良くなりたい」と目を輝かせた。