校歌作曲・長渕剛さん『熱唱』...船出を祝福 小高産業技術高

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県立高2校が統合し、11日に開校した小高産業技術高。開校式と入学式後に校歌を作曲したシンガー・ソングライターの長渕剛さんが登場し、肩を組んだ生徒らと一緒に「乾杯」を熱唱した=11日午後、南相馬市小高区・小高産業技術高

 東京電力福島第1原発事故で南相馬市小高区から避難した小高工、小高商の両高が統合して同市小高区内に新設された小高産業技術高は11日、開校式と入学式を行った。ロボットや新エネルギーなどの新産業の集積が進められる浜通りで、同校はこうした産業を担う人材を育成する。式後には校歌を作曲したシンガー・ソングライター長渕剛さんも登場し、熱唱で新校の船出を祝福。本県産業の再興を担う生徒たちも決意を新たにした。

 入学式後、ステージに登場した長渕剛さんは、校歌を作詞した南相馬市在住の芥川賞作家柳美里さんと制作の経緯や、校歌に込めた思いなどを説明。長渕さんはアコースティックギターを手に校歌を熱唱した。

 校歌の後は、全校生徒が肩を組んで長渕さんと一緒に「乾杯」を歌い、会場は拍手と熱気に包まれた。

 長渕さんは生徒に「君たちはこれからの時代を、町を、未来をつくっていく可能性に満ちている。この校歌を高らかに歌っていってほしい」とエールを送った。

 終了後、取材に応じた柳さんは校歌について「歌声になると違う。生徒の歌声で風景が広がってきた」と感想。詞に校名を入れなかったという柳さんは「帰還住民や、帰還したくてもできない人に歌ってもらいたいという思い。帰れない人の胸にも響くのではないか」と意図を説明した。